舌ブラシの正しい使い方とは?効果的なケア方法を解説

舌ブラシの正しい使い方とは?効果的なケア方法を解説

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はじめに

朝起きたとき、「なんだか口の中がスッキリしない……」そんな経験はありませんか?実はその原因、舌にたまった汚れ=舌苔(ぜったい)かもしれません。舌苔は誰にでもある自然なものですが、放っておくと口臭や味覚の低下など、さまざまなトラブルの原因になることも。とくに、唾液が少ないときやお口が乾いているときには舌苔がたまりやすく、気になるニオイにつながる可能性があります。

そんなときに役立つのが「舌ブラシ」です。でも「正しい使い方って?」「毎日してもいいの?」と不安な方も多いのではないでしょうか。この記事では、舌ブラシの正しい使い方から、使用頻度、ケアの方法まで、やさしくわかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

舌の汚れが口臭の原因になる理由

ふと鏡を見たとき、舌の表面が白くなっていて驚いた経験はありませんか?実はそれ、「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる汚れかもしれません。舌苔は、見た目だけでなく、口臭の原因にもなることが知られています。この章では、舌苔がどのようにして口臭を引き起こすのか、そのメカニズムや注意点について解説していきます。

舌苔ってどんなもの?

舌苔とは、舌の表面にたまる白っぽい汚れのことです。食べかすや古い粘膜、唾液、細菌などが混ざり合ってできたものです。舌の表面には細かい突起が並んでいて、その隙間に汚れがたまりやすくなっています。舌苔は誰にでもできるものですが、量が多くなると問題を引き起こすことがあります。

なぜ口臭の原因になるの?

舌苔の中には「嫌気性細菌」という酸素を嫌う細菌が多く住んでいます。これらの細菌は、舌苔に含まれるタンパク質やアミノ酸などを分解する際に、硫化水素などの臭いの強いガスを発生させます。これが「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれる物質で、口臭の大きな原因になります。

とくに朝起きたときや、口の中が乾いているときに口臭が気になりやすいのは、このガスが増えやすくなっているからです。

舌苔が増える理由

舌苔が増えるのは、生活習慣や体調が関係しています。たとえば、

  • 唾液の分泌が少ない
    唾液にはお口の中を洗い流す作用があります。分泌が少ないと汚れが残りやすくなります。
  • 口呼吸をしている
    お口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなります。
  • ストレスが多い
    緊張すると唾液の量が減り、舌苔がたまりやすくなります。
  • 舌の動きが少ない
    舌の筋力が弱かったり、食事中によく噛まない人は、舌の自然な清掃作用が弱くなります。

また、寝たきりの高齢者などでは、舌が動かない状態が続くことで舌苔が増える傾向があります。

舌苔が厚くなると起きること

舌苔が厚くなると、細菌の活動が活発になり、臭いのもととなるガスもどんどん増えてしまいます。さらに、

  • 味覚が鈍くなる
  • 虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • 誤嚥性肺炎のリスクが上がる

など、さまざまな影響が出ることもあります。とくに、舌が真っ白になるほどの状態では、日常的なケアが必要です。

舌苔は、見た目には小さな変化ですが、口臭やお口全体の健康に大きく関わっています。唾液の分泌や舌の動きが少ないと舌苔は溜まりやすくなり、嫌なニオイの原因になってしまいます。

舌ブラシの正しい使い方

口臭ケアといえば歯磨きを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は「舌」のお手入れもとても大切です。舌の表面には汚れがたまりやすく、口臭の原因になることも。そんなときに活躍するのが舌ブラシです。ここでは、舌ブラシの正しい使い方をやさしく解説していきます。

舌を出して準備しよう

まずは、舌を軽く前に突き出しましょう。舌の奥までしっかり見えるように、鏡の前で行うのがおすすめです。無理に突き出さず、リラックスして自然な状態で大丈夫です。口の奥にブラシを入れるときは、えずきそうにならないよう注意してください。

舌ブラシに水をつけてスタート

舌ブラシを使用する前に、軽く水で濡らします。乾いたまま使うと舌への刺激が強くなりすぎるため、必ず水で湿らせましょう。

ブラシの面を舌の奥にそっと当てたら、手前に向かって軽く引くように動かします。舌の中心だけでなく、左右の脇の部分や少しふくらんだところまで、やさしくケアしていきます。

力を入れず、やさしくなぞるように

舌の表面はとてもデリケートです。強くこすってしまうと、ヒリヒリしたり、傷ついてしまうこともあります。ゴシゴシとこする必要はありません。汚れが取れていなくても、少しずつ毎日ケアすることで、清潔な状態を保つことができます。

1日に何度も行うのは避け、基本的には朝の1回を目安にしましょう。

ケア後はブラシをしっかり洗おう

使い終わった舌ブラシは、流水でしっかり汚れを洗い流し、風通しの良い場所で乾かして清潔に保管します。湿ったまま放置すると、ブラシ自体に雑菌が繁殖するおそれもあるので注意しましょう。

歯ブラシとの違いに注意

「歯ブラシで舌を磨いてもいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし歯ブラシは毛が硬く、舌には刺激が強すぎることがあります。また、舌の凹凸にはフィットしにくいため、汚れをうまく取り除けないことも。舌専用のブラシを使うことで、舌への負担を抑えながらケアできます。

舌ブラシを正しく使えば、口臭の原因となる汚れをやさしく取り除くことができます。ポイントを意識するだけで、毎日のケアがぐんと効果的になります。

舌ブラシの使用頻度とケア方法

口臭対策やお口の健康を意識して、舌ブラシを使っている方も多いかもしれません。でも「毎日使っても大丈夫?」「使った後のお手入れはどうしたら?」といった疑問が出てくることも。実は、舌ブラシは使い方だけでなく、頻度やお手入れ方法もとても大切です。この章では、舌ブラシの正しい使用頻度とケアのポイントをわかりやすく解説します。

舌磨きは毎朝1回が基本

舌ブラシを使うタイミングでおすすめなのが、朝起きた直後です。寝ている間は唾液の量が減り、細菌が増えやすくなるため、起床時は舌の表面に汚れがたまりやすい状態です。このタイミングでケアをすることで、口臭の予防やお口の中のリフレッシュに役立ちます。

ただし、1日に何度も舌磨きをするのはNG。舌の表面はデリケートなので、過度な摩擦で傷つけてしまうこともあります。基本は1日1回、やさしく磨くことを習慣にしましょう。

使用後はしっかり洗い流そう

舌ブラシを使ったあとは、毎回しっかり流水で洗いましょう。使ったままにしておくと、ブラシに細菌や汚れが残ってしまうことがあります。

洗い終えたら、軽く水分を拭き取って、なるべく風通しのよい場所で自然乾燥させてください。濡れたままの状態でしまってしまうと、雑菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。

定期的に取りかえよう

舌ブラシはずっと使い続けられるわけではありません。素材や使用状況によって劣化していきます。一般的には、1~2か月を目安に新しいものへ交換しましょう。

商品によっては煮沸消毒ができるタイプもありますが、それでも素材の変化や汚れの蓄積は避けられません。ブラシの毛先が開いてきた、形が崩れてきた、などのサインがあれば早めに取り替えるのがおすすめです。

舌ブラシを長持ちさせるポイント

舌ブラシを清潔に、そして長く使うためには、お手入れと保管の方法が大切です。以下のような点を意識してみてください。

  • 歯磨き粉は使わず、水や専用ジェルで磨く
  • 使用後はすぐに水洗いする
  • 洗ったら水気をふき取る
  • 湿気の少ない場所で保管する

とくに注意したいのは、歯磨き粉を使わないこと。歯磨き粉に含まれる成分が舌の粘膜に刺激を与えたり、ブラシの劣化を早めたりする可能性があるからです。

舌ブラシは毎日のケアに取り入れたい便利なアイテムですが、使い方や頻度、お手入れの方法を間違えると、かえって舌を傷めてしまうこともあります。1日1回、朝にやさしく磨くこと。そして使用後はきちんと洗って乾かすこと。定期的な交換も忘れずに行い、清潔な状態で使い続けることが大切です。

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まとめ

舌の汚れである舌苔は、日常的に誰にでもたまりやすいものですが、過剰に蓄積すると口臭や味覚の低下、さらには虫歯や歯周病、誤嚥性肺炎などのリスクを引き起こすことがあります。こうしたリスクを防ぐためには、舌専用のブラシを使い、正しい方法でやさしくケアすることが大切です。

舌ブラシは、1日1回、朝のタイミングで軽く磨くだけで効果的。使い終わったあとの洗浄や保管、そして定期的な交換も忘れずに行うことで、清潔な状態を保つことができます。また、歯ブラシではなく専用の舌ブラシを選び、歯磨き粉の使用は避けましょう。

ちょっとしたひと手間で、口臭予防だけでなく全身の健康維持にもつながる舌ケア。今日からあなたも、毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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