歯磨きだけでは虫歯予防できない?デンタルフロスとの併用が効果的な理由を解説

歯磨きだけでは虫歯予防できない?デンタルフロスとの併用が効果的な理由を解説

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はじめに

「虫歯予防は歯磨きだけで十分」と考えている方も多いかもしれませんが、実は歯ブラシだけでは歯垢や食べかすを完全には取り除けません。特に歯と歯の間、歯周ポケットなどの狭い隙間には、歯ブラシの毛先が届きにくく、そこで細菌が増殖することで虫歯や歯周病のリスクが高まります。そこで活躍するのがデンタルフロスです。本記事では、フロスと歯磨きの基本的な役割の違いから、その併用の必要性、効果的な使い方について解説します。歯の健康を守りたい方、口腔ケアをより効果的にしたい方はぜひご一読ください。

デンタルフロスと歯磨きの基本的な役割の違い

歯磨きとデンタルフロスは、日常の口腔ケアで重要な役割を果たすアイテムです。どちらも歯の健康を守るために欠かせませんが、異なる働きを持っているため、両方を組み合わせることでより効果的なケアが実現できます。ここでは、それぞれの基本的な役割の違いについて詳しく説明します。

フロスの役割

    デンタルフロスの主な目的は、歯ブラシでは届かない歯間の清掃です。具体的には、以下の役割を果たします。

  • 歯と歯の間の汚れ除去
    歯と歯の間は、食べ物のカスやプラーク(歯垢)が溜まりやすい場所です。デンタルフロスを使うことで、こうした狭い隙間の汚れを効果的に取り除けます。
  • 歯と歯茎の間のケア
    歯と歯茎が接する部分も、細菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高い場所です。フロスで歯茎周辺を優しく清掃することで、歯茎の健康維持にも役立ちます。
  • コンタクトポイントの清掃
    歯が密接して接触する「コンタクトポイント」は、虫歯ができやすい場所の一つです。フロスは、この部分の歯垢を除去するのに最適です。

歯ブラシの役割

    歯ブラシは、広い範囲を効率よく清掃できるツールです。歯ブラシの主な役割は以下の通りです。

  • 歯の表面全体の清掃
    歯ブラシは、歯の表面を広範囲にわたって清掃し、表面に付着した食べ物のカスやプラークを取り除きます。
  • 歯垢の除去
    歯垢は、細菌の集まりであり、時間が経つと歯石として固着してしまいます。歯ブラシでの毎日の清掃により、歯垢が蓄積する前に除去することが可能です。
  • 歯茎のマッサージ
    柔らかいブラシの毛先を使用することで、歯茎をマッサージし、血行を促進して歯茎の健康をサポートします。

歯ブラシだけでは十分でない?問題点とは

歯ブラシは日々の口腔ケアで欠かせないアイテムですが、実は歯ブラシだけでは口腔の健康を完全に守ることはできません。歯磨きには到達しづらい部分が多く、その隙間に食べかすや細菌が残りやすいのが実情です。ここでは、歯磨きのみで防げない口腔ケアの課題について詳しく解説していきます。

歯間部の清掃不足

歯と歯の間、いわゆる歯間部は、歯ブラシの毛先が届きにくい場所です。歯ブラシでの清掃は歯の表面に限られることが多く、歯と歯の間に詰まった食べかすや歯垢が残ると、そこに細菌が増殖しやすくなります。特に歯間部は虫歯や歯周病の発生リスクが高まる部分であり、これらのリスクを減らすためにはフロスや歯間ブラシを使った清掃が必要です。

深い歯周ポケットの清掃

歯周病が進行すると、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる溝ができ、そこに歯垢が溜まります。通常、歯ブラシの毛先が届くのは2~3mm程度ですが、進行した歯周ポケットでは4mm以上の深さになることもあります。このため、歯ブラシだけでは歯周ポケットの奥に溜まった細菌を除去することが難しく、専用のクリーニングツールや歯科でのプロフェッショナルケアが推奨されます。

フロスと歯磨きの併用で得られる効果とは

歯磨きだけではなく、フロスも併用することで、虫歯や歯周病のリスクを効果的に抑えることができます。ここでは、フロスと歯磨きの併用がどのようにして口腔ケアを強化するのか、その理由を見ていきましょう。

歯垢除去率の向上

歯ブラシのみでの歯垢除去率は約60%とされています。これは、歯と歯の間や歯周ポケットなど、歯ブラシの毛先が届きにくい部分の汚れが残ってしまうためです。ここにフロスを加えると、歯と歯の間に溜まったプラーク(歯垢)を除去しやすくなり、歯垢除去率が86%にまで向上すると言われています。このように、フロスは歯ブラシだけでは届かない場所のケアを補助し、口腔内の衛生をより徹底的に保つ役割を果たしています。

歯間部の徹底清掃

歯と歯の間の歯間部や歯周ポケットは、虫歯や歯周病が発生しやすいリスク部位です。歯ブラシではこれらの場所の清掃が難しく、特に奥歯などの歯と歯が隣接する場所では汚れが溜まりがちです。フロスを使うことで、これらの部分を効果的に清掃し、歯と歯茎の健康を守ることができます。

口臭予防

歯と歯の間や歯周ポケットに残った食べかすや歯垢は、細菌の温床となり、口臭の原因になります。フロスを併用することで、これらの残存物をしっかりと除去し、細菌の繁殖を防ぐことができ、口臭予防に大きな効果を発揮します。

早期の問題発見

フロスを使用する際、歯に引っかかりやすくなったり、糸がほつれたりすることがあれば、虫歯や歯石が存在する可能性があります。こうしたサインを見逃さないことで、口腔内の問題を早期に発見でき、歯科医院での診察を早めるきっかけにもなります。


フロス後の歯磨きでより効果的な口腔ケアを

歯磨きとフロスを効果的に組み合わせることで、口腔内の健康をより高めることができます。まずはフロスを使って歯と歯の間のプラークを除去し、その後に歯ブラシで歯の表面全体を清掃する順序が最適です。この方法は、フロスで取り除いた汚れをすぐに洗い流せるため、歯磨き粉の有効成分もより効果的に行き渡ります。

1. フロスと歯磨きの順序

    一般的に、歯磨き前にフロスや歯間ブラシを使うことで、口腔内の衛生管理が向上します。この順序は以下の理由から効果的です。

  • 歯垢除去率が向上:フロスで歯と歯の間のプラークを取り除いた後に歯磨きを行うことで、歯ブラシが届きにくい部分も含め、より広範囲の歯垢除去が可能となります。
  • 有効成分が行き渡る:フロスで歯間を掃除することで、歯磨き粉のフッ素などの成分が歯と歯の間にも行き渡りやすくなり、虫歯や歯周病の予防効果が高まります。

2. フロスの使用頻度とタイミング

フロスは1日1回、夜の歯磨き前に使用するのが理想的です。就寝中は唾液の分泌が少なく、細菌が増殖しやすくなるため、寝る前にしっかりとフロスと歯磨きを行うことで、翌朝まで清潔な状態を保てます。

3. 重点的に清掃すべき箇所

    フロスを使う際には、特に以下の箇所に気を配って清掃しましょう。

  • 歯と歯の隙間:歯ブラシが届きにくい部分であり、食べかすやプラークが溜まりやすいため、丁寧に清掃します。
  • 歯と歯茎の境目(歯周ポケット):歯周病が発生しやすい部分で、フロスでのケアが特に重要です。

4. 正しいフロスの使い方

フロスを正しく使用することで、清掃効果が最大限に引き出されます。無理に押し込まず、ゆっくりと歯と歯の間に滑らせて汚れを絡め取るように動かしましょう。

このように、フロスと歯磨きを併用することで、効果的な口腔ケアを実現し、長期的な健康維持に役立てることができます。

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